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« 20世紀の名言 その1 | トップページ | ■マヤ・アンジェロウからのメッセージ »

2017/10/19

覚えていた名前

 小学校4年のころ、家の近くに飯場兼資材置き場があった。
 ある日Kという転校生が来た。そこの子だった。

 Kは、転校が多かったからなのか、あまり友達ができないタイプだったからなのか、いつもひとりだったが、俺の家と、彼の住む飯場が、目と鼻の先だったので、俺とKは、友達になり、俺ははいったことのない飯場の中に何度も入れてもらって意味もなく有頂天だったし、Kも俺の家にきて一緒に遊んだ。
 
 Kは、ほんの数か月で転校していって、俺もKのことを忘れ、飯場はなくなり、歳月はながれ、バブルがやってきてそこはマンションになっていた。

 最近、家の近所にヤクザそのまんまのベンツが止まっていて、その前を通ると中からヤクザそのまんまの男がでてきた。
 
 こっちを凝視するその男に俺は警戒し、子供の手を握った。
 その男は礼儀正しく俺に話しかけてきた。

 「あそこに25年前にあった飯場をご存知ですか。」
 
 俺は、その男を土地の権利関係のブローカーだと思ったが、関係ないから

 「覚えていますよ」と答えた。

 「○○さん、ですか。」

 「そうです。」

 「あそこに25年前にすんでいて一時期○○小学校にいた子を覚えていますか。」

 「Kか!」

 「そうです。」

 名前を憶えていたことが、よっぽど嬉しかったらしくKはその場で嗚咽した。

 この四半世紀どんな人生を送ってきたのかは、推して知るべし。

 家に誘うとKは、固辞した。
 
 「あんたのお母さんはやさしくて上品で映画の中にいるような人でした。」

 「俺は、あんたに遊んでもらったことよりあのお母さんが、忘れられないんです。」

 同級生だった俺との会話にKは、また会いにくるからと名刺を渡してKは去っていった。

 今年、Kから年賀状が来た。

 「お母さんに今度ご挨拶にうかたいたいと思います。」

 と、あったから俺も返事を書いた。

 「うちの母もKのことはよくおぼえているそうです。」

 ちなみにうちのお袋は、せがれの俺に言わせれば、おっそろしいばばあなんだが。

 

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